横手通り43 番地「庵」は京都府南部を対象とした知的障がいのある人たちの生活施設です。
「どのような困難な障がい状況にある人も必ず、その人らしく生き生きと暮らすことはできる。適切に環境を整え、一人一人にあった具体的方法論を見出すのが、私たち支援者の役割であり、専門性である。」
これが、当法人の基本理念であり、原点です。
重度の知的障がいや自閉性障がいに起因し、その二次的、三次的障がいをつけてしまった強い行動障がいのある人たち、そうした環境との不適応に苦しむ人たちの問題は、依然知的障がい者福祉の大きな課題となっています。当施設はそうした人たちの行動変容を通した自立支援に特化した、高度な専門機能をもった施設を目指しています。
1. 障がい者支援施設 「横手通り43番地「庵」」
施設入所支援 定員40名 7ユニット
短期入 併設型
2. 強度行動障がいとユニットケア
横手通り43番地「庵」 10のコンセプト
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現実的な視点に立って、こうした人たちがどのような毎日を送るのがいいか、現行制度を最大限に活用し、生活の質を最大限に高めるために何ができるのか、施設運営のすべてを「ありのままに、当たり前に」という視点でとらえなおし、横手通り43番地「庵」の10 のコンセプトが生まれました。
@最重度者・強度行動障害者を受け入れる施設
A完全分棟形式によるユニット
5〜6人単位、全室個室
B日中活動を分離し、場所も人も別ける
デイスタッフの厚い配置、遠い活動場所
Cローテーションのない勤務
デイスタッフ・ユニットスタッフ固定
D暮らしの営みのある毎日
普通の暮らしの中、プログラムで動くのではなく、五感に届く
営みのサインに促され、能動的に暮らす
E施設全体がスヌーズレンルームに象徴される心地よいと感じられる
空間
F臭いのしない施設 〜 徹底した掃除
G週末帰宅奨励
H駅から徒歩圏内
I遮音性の高い良質の建物
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これからの居住施設について
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我が国の幾多の先達の施設に学び、この15年間入所施設における小舎制ユニットケアと職住分離に取り組んできました。今できること、今しなければならないことに取り組んだ手ごたえは十分に感じることができました。
様々な環境との不適応の中で、その生体リズムを崩し、生活の基本的な安定感が持てず、激しいこだわり、物壊し、自傷、他傷と極めて特異な不適応行為に苦しむ人たちが、先述した横手通り43番地「庵」の運営コンセプトによる徹底した環境支援によって、その複雑に絡んだ問題の糸が少しずつ解きほぐされ、そうした行動障がいを相当程度逓減させることができたことは、特筆される結果であり、一定の普遍性のある方法論であることが実証できたと考えています。
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3. 所在地
〒619-0202
京都府木津川市山城町平尾横手43ー1
TEL 0774-86-0508
FAX 0774-86-5377
4. 交通
JR奈良線 「棚倉駅」下車 徒歩10分
※「普通」のみ停車 「快速」は停まりません。
JR京都駅から・・・所要時間 約55分
JR奈良駅から・・・所要時間 約25分
近鉄京都線 新祝園駅からタクシー利用・・・約15分