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社会福祉法人 京都ライフサポート協会
理事長 樋口幸雄

2015年12月
福祉の使命と責任

 力の価値の究極が戦争やテロですが、力によらない価値を認め合い、一人一人の幸福を追求するのが福祉ではないかと思います。
しかしながら、長い歴史の中で、戦争や紛争が途絶えた時代が一度としてなかったように、この福祉の理想、つまりどのように困難な障がい状況にある人も「ありのままに あたりまえに」暮らせる社会を実現させている国や地域はどこにもありません。
これは人類の永遠のテーマであると思いますが、戦争やテロと福祉は表裏一体の関係であるのも事実です。

 戦争の惨禍はおびただしい数の傷痍軍人を生み、彼らの社会復帰のシステムとして、福祉政策が発展してきた歴史が物語っています。
戦争やテロが続く限り、新たな障がい児者が増え続けるのです。
戦争やテロを一刻も早くなくし、平和な世界を実現させるために、今こそ福祉の果たすべき役割は極めて大きいのではないかと思います。

 力でない価値の尊さを社会に広め、かけがえのない、小さき、小さき命の大切さをより良い実践を通して社会に訴え続けること。
これが福祉に携わる者の使命と責任ではないかと思います。